「加賀友禅ながし館」は、加賀友禅作家や関連業者が加賀友禅制作の仕上げの作業を行う「加賀友禅染色協同組合」の施設です。
いま金沢は創造都市を目指し、創造的観光という、いわゆる芸術・文化と観光を組み合わせたクリエイティブ・ツーリズムを提唱しております。
常に時代と共に歩んできた加賀友禅は、このツーリズムのひとつの大きな柱であると考えます。加賀友禅は金沢を代表する伝統工芸のひとつであり、着物を通して華道・茶道・舞踊といった日本固有である和の文化をこれからも継承・発信し、にぎわい創出並びに創造的観光を支える責務があるものと考えます。
それらをふまえ組合員一体となり、生産効率の向上は勿論のこと、中長期的な視野に基づいた職場環境の改善、後継者の育成を含めた雇用管理の改善などに積極的に取り組み、柔軟な発想でモノづくりを推し進め、金沢と共に加賀友禅ブランドのより素晴らしい魅力の発信に繋がるよう、創意・工夫を凝らし惜しみない努力を重ねてゆく所存です。
加賀友禅は女性を彩るだけではなく、母から娘へとその心を大切に受け継がれていきます。加賀友禅染色協同組合を構成する各事業者は、その誇りと責任のもとで互いの技術を活かし共に研鑽し、発展してゆく関係を築きたいと考えております。
また、染色のプロ集団の組合ですので、消費者と生産者をつなぐ組合としての役割もはたしていきたいと思います。
