手描友禅の工程
加賀染小紋の制作工程
1. 型糊
左の黒い糊(ピンクの桶)が型付け糊(かたつけのり) 活性炭が入っていて防染によって生地の白がでます
右のオレンジの糊(緑の桶)が白糊(しろのり)に染料を入れてあって黄色に染まります 色糊(いろのり)といいます
色糊は配色次第で色々な色があります
2. 板貼り
小紋板(6m50ぐらい)に白生地を貼ります
板には糊がぬってあり霧吹きなどで水をかけると生地を真っ直ぐに貼ることができます
3. 型付け
板貼りをした浴衣地にあらかじめ湿らせておいた型紙をのせ、型付け糊を駒(こま)(木のへら)で塗っていきます
糊の層を均等にするために、方向をかえ駒を往復させていきます
型紙は繋げるための目印の送り星(おくりほし)によって順送りに繋げていきます
型紙の大きさによりますが浴衣1反で大体60回~70回くらい繋げます
型付け糊が乾いたらその上にもう一度別の型紙をのせ今度は色糊を塗っていきます
二枚型の場合は型の中に合わせる目印の合わせ星(あわせほし)があり二枚目の型紙を合わせます
一枚目に型付けした同数の色糊を塗っていくので浴衣1反では120回~140回の型付けになります
二枚型の場合一枚目の型紙を主型(おもがた) 二枚目の型紙を消し型(けしがた)といいます
型紙を湿らせておくのは型紙が乾くと縮み 湿らせると伸びるので
型を合わせるためには適度な湿度、によって型のズレや狂いをおさえる必要があります
4. 地糊づくり
糊に染料をまぜ地糊を作ります
これによって浴衣の色が決まります
5. しごき染
型付けの終わった浴衣の表面に地糊を塗り浴衣の裏面が汚れないようにおがくずを振りかけます
6. 蒸し
しごき染めをした浴衣を蒸し窯へ入れ1時間ほど蒸し上げる。蒸す事によって地糊に混ぜた染料を浴衣に定着させます
7. 糊落とし
しごき染めをした浴衣を蒸し窯へ入れ1時間ほど蒸し上げる。蒸す事によって地糊に混ぜた染料を浴衣に定着させます
8. 調整、湯のし
しごき染めをした浴衣を蒸し窯へ入れ1時間ほど蒸し上げる。蒸す事によって地糊に混ぜた染料を浴衣に定着させます