沿革・歴史

沿革

1968年(昭和43年)    協同組合加賀友禅染色団地として組合設立

1970年(昭和45年)    金沢市専光寺町に一貫した工程が可能になる共同作 業場「協同組合加賀友禅染色団地」竣工

2015年(平成27年)     同町内に移転

2016年(平成28年)     協同組合加賀友禅染色団地の名称を加賀友禅染色協同組合に変更また、共同作業場を 「加賀友禅ながし館」と命名

歴史

加賀友禅染色協同組合は、金沢市内に点在していた加賀友禅関連事業者が協同組合を構成し、昭和45年に現在地である金沢市専光寺町において協同組合加賀友禅染色団地として発足し建設されました。
専光寺町は東南の方向に霊峰白山を望み、良質な白山の伏流水に恵まれた加賀友禅の生産にふさわしい場所といえましょう。

加賀友禅は数百年にわたって築かれてきた確かな意匠や技術によって裏打ちされた伝統工芸ではありますが、産業としてはまことに弱小であり、個々に家内工業を営んでまいりました。
そこで、共同作業場を含む一貫した工程が可能となる「加賀友禅染色団地」が誕生しました。常に水質が安定した豊富な地下水を汲み上げた人工の川での「友禅流し」をはじめ、「蒸し」「湯のし」等、共同で行うことによって作業の効率化や製品の均質化を図り、新たな技術開発に努めてまいりました。

しかし、加賀友禅の模様や彩色が時代に応じて変化していくように、その生産体制もまた時代のニーズに適合したものでなければなりません。
そこで平成27年に施設の改築を行い、それと共に組合の名称を「加賀友禅染色協同組合」と改め、その中心施設を「加賀友禅ながし館」として、新たに見学、体験、講習等のニーズや、消費者と生産者をつなぐ役割にも対応できる施設となりました。